30歳になり、私が今思うこと。

此処に私が住む理由。
此処を大切に思う理由。
何かに気付いた気がします。
精霊のようなモノがいるからでは。。。と。
  それら(精霊)
夜明けと共に生まれ 眠りに着く
日暮れと共に静まり 声がする
私と共に生き 記憶と共に死す それら
全て私が幼少の頃の想像と 小さかった無垢な手の平から それら は、うまれた
田畑や、空き地、土手で無邪気に遊ぶ私は、常にそれらに守られ共に遊んだ
つくしを見つけた瞬間にそれらは生まれ
蓮華を摘めば それら は飛び出し
竹筒を叩けば にそれら は踊りだす
芋ほりを手伝った瞬間にもそれらは生まれ、共に遊び、
明日にまた会う約束をし、それら に見守られながら眠りに着いていた私。
そして、大人になるにつれ薄れる記憶と共に消え往く定めの それら
だが、私はまだはっきりと覚えている。だから、それらは生きていてくれるはずだ。
そして、我子達と戯れ、守っていてくれるはずです。
今日も我子達が吹いた綿帽子から それら が生まれ、
彼らの想像で生き、小さな手と遊ぶのです。
ここではまだ それら が生きていけるのです。
何百年も前に此処で遊んだ子供達も、それらを生み、共に生き、親から子へと守られ受け継がれた 。
それらを生かし続ける事の出来る大人がいるから、子供達にとって それら を生みだす場所の大切さを無意識のうちに悟り、守ろうとしてきた。
だから、記憶が無くなれば 守る事をしなくなるのだろう・・・。
村井賢治

小さい頃よく乗った狛犬です。彼にもお正月に挨拶してきました。

 
 
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