大阪での展覧会 「手紙を書くため」 終了

ご報告が遅くなりました。
先日、無事に大阪での展覧会が終了致しました。
大変多くの方々にお越し頂け、手紙もたくさん生まれたようです。
もとは、鎌倉から始まった「手紙を書くため」
そして、「手紙を書くために作った電気スタンド」が出来上がり、初めて人に見せた相手が片桐功敦さんでした。
アトリエに遊びに来られ、スタンドを見て一言。
「ウチでやろうよ。」
と。
朝日新聞のコラムニストもこなす片桐功敦さんは、その日が原稿の締め切りだと言う事で、こんなお話を書いて下さった。→ 朝日新聞「シゼンノカケラ」
あれから1年半・・・。
会期の後半、金曜日。
この日、私は静かな会場で本を読んでいました。
  
「ボールペンとえんぴつのこと―銀座の小さな文具店」
今回、展覧会にお力添え頂いた東京の銀座にある文具店「五十音」の店主さんが書かれた本です。
もともと道具好きの私は、無条件に文具好きです。
手紙を書くための道具=電気スタンドや文具 同じ枠組みです。
その後、チラチラとお客様がお越しになり、便箋を選び、机に向かわれていました。
 
やはり、いいものです。手紙を書く背中。
 
誰かの事を大切に思いながらペンを走らす。。。
手紙の展覧会を始めるまでは、個展とは、設営完了後に完成した空間をお客様に見て頂く。。と言った感じ。
しかし、この展覧会を開催し始めてからは、違いました。
手紙を書くための空間を作り、そこで誰かが手紙を書く・・・
常に誰かが誰か宛に手紙を生み、そこで色んな感情が生まれ、全てを優しく包み込み、色づいた空気が丸くおさめる。。。
そんな一連の流れ自体が私の表現となりました。
 
少し日が暮れだすと、あちこちにある電気スタンドで会場全体が色付き始めます。
いい頃合いに私は、会場にあるサロンスペースで休憩。
 
会期中後半にお力添え下さった出張カフェ「ツックル」のきっしやん。素敵な方でした^^
 
片桐さんコレクションの中でコーヒーとアジアンなサンドイッチ。
本当に美味しくて、来場者にも大人気のツックル^^
 
そして五時半を過ぎたころに、デザイナーさん達が作ってくれたレターセットを購入し、私もゆっくり手紙を書きました。
1週目の床の間にはミモザ。2週目は桜と椿。
  
皆さんお花を眺めて、一息ついてから手紙を書き始める。
今回の会場で自然に出来たルールのようでした。
手紙の展覧会は、会場ごとに少しずつルールが違います。順番待ちの方法や、貸し出し文具の使い方など。
といっても、来場された方々が、自然に作っていかれ、次に来られた方が、自然にその流れに乗られる。。。
とても礼儀のある方ばなりです^^
手紙に不慣れな男性なども、初めは照れくさそうに。しかし、すぐに場に馴染まれます。
皆さんのお陰で良い空間が作れました。心よりお礼申し上げます。
 
夜になっても、ゆっくり手紙を書かれる背中が温かい主水書房でした。
 
今回、片桐さんの声掛けで賛同下さったhandsome designさんとglafの置田さんが最後のお客様でした。