朝夕は、めっきり過ごし易くなりました。
近江八幡では、現在BIWAKOビエンナーレ2010が開催されており、尾賀商店でもイベント盛りだくさんです。
イベント内容=尾賀商店HP
さて、
今年の夏にしていた仕事の一つが、秋の訪れと同時に終わりました。
Blogで何度も出てきておりますが、デパート内にある雑貨屋さんのリニューアル。
地元で人気のあったこのお店も15年が経ち、もっとお客様に喜んでもらえるお店にしたい。。と。
まずは、コンセプトストーリーからはいります。
スタッフさん達の気持ちはもちろん、15年間お客様がこのお店になにを求めて来られていたか。。。この先の目標や夢を語り合いながらの作業です。
ざっとこんな感じです。
少し昔のお話です。
数十年前の戦乱の中で生きていた小さな町に小さな日用雑貨のお店がありました。
終戦の記憶と同時に消えていったこのお店・・・
現在では、店主もおらず空家となっておりました。
ある日のこと、この空家に若い女の子が一人入って来ました。
その子は、廃墟となったお店に来ると同時に一人で掃除を始めました。
しかし、町の人達は、記憶が薄れたこのお店の事に気にすることもありませんでした。もちろん、女の子の存在も誰も気に止めようとしませんでした。
数日が経ち・・・・
掃除を終え空気の入れ替わったこのお店の窓に、女の子はピンクのペンキで思うがままに文字を書き始めました。
壁や扉などのいたるところに、不思議な絵が描かれ・・・
まるで、廃墟だったこのお店が彼女の筆により、みるみると蘇っていくようでした。。
絵を描き終えた彼女は、小さな花を一輪だけ窓辺に飾りました。
店の棚には小さな小瓶を沢山並べ、そこに花の匂いがするオイルを注ぎました。
机には色んな色のロウソクを並べ、暖かい色の炎が灯りました。
最後に、表の看板にペンキで「Re Life」と。
さあ。お店を開ける時間です。
そっぽを向いていた町の人達も、優しく明るいピンクの看板と花の匂いにつられてやってきます。
不思議そうに町の人が「ここは何のお店ですか?」とが訪ねると。
「ここは、心の奥に匂いを届けるお店です」
と彼女は笑顔で答えました。
彼女の心は希望に満ちており、町の人達の心にも彼女の作る匂いが届き始めた頃、この町は再び元気を取り戻したという事です。
Story by kenji
ここからお店のデザインを出します。
この中にいる彼女にお店を作ってもらう感じです。
15年間親しまれて来た前お店「Tink」
これが
こうなりました。
↓
いい具合に閉塞感のパーテーション。
ピンクの照明も作りました。
看板は手紙で。窓に落書きをイメージ。
什器も既存を流用しアレンジ。柱周りはモルタル造形の職人さんの作品。
HPやラッピング材もディレクションしました。
HP=http://www/relife-shop.com
皆様、是非行ってみて下さい!
アロマ系の商品がいっぱいあり、本物の北欧雑貨などが揃っております。
プレゼントを選びに行くには、ぴったりのお店です^^
Design Directions Re+Life
2010.09.20