「五月の家」

久しぶりのブログです。
最近なかなか書く時間がないのですが、何とか更新頑張ります。
5月19日に行って来た展覧会です。
「五月の家」
みささぎ流家元 片桐功敦氏 
友人でもある片桐氏の個展に行って参りました。
といってもこの個展に私自信も協力させて頂いておりました。

上記の写真は『水面器』と名づけました。
彼からの依頼により制作した銅板の器です。
この展覧会のメインでもある 木の船(下記写真)に彼自身の強い思いがあり造られたモノです。

この木船に使われている材料は樹齢1200年という現在でも生き続ける樹木の一部が完全に腐敗し、虫に食われた後の残骸です。
展覧会前に彼から電話があり、「とある樹木の残骸を船で送り出したい」と話があり、手伝って欲しいとのことでした。
大阪の彼の自宅で話を聞いてみると、「この残骸は捨てられる運命にあるが1200年という歳月と耐え忍んだ樹木の一部だから、とむらってやりた」。
そう聞いた私自身も彼の心に打たれ手伝うことにしました。
そして手渡されたのが、その腐敗した樹木を治療する為に使われていた銅板でした・・・・。
船を滑らす為に置いた水面器、ゆっくり風を受けながら進む木船。
彼の独創的な空間は凛としたモノでしたが、温かく優しい風が吹いておりました。
そして、完全には区切られていないが、程よく間仕切りが立つ空間に彼が活ける花木はとても活々としており、それぞれの空間に思いが表現されておりました。
とても素晴らしかったです。
私自身、改めて彼のファンになりました^^
若くして御家元となり空間プロデュースも手がけるマルチなアーティスト。
とても大切な友人の一人です。


次回は先日照明演出で参加したパフォーマンス・ライブイベン「EXPERIMENTAL」の様子をアップ予定です。