住まいのカタチと照明

当社がデザイン、監修をさせて頂いた建築物件の大半を施工してくれている地元滋賀の草津市にある馬場工務店さんが自邸を建築されました。一級建築士でもある彼が家族のために作った愛情いっぱいのお家。そこにAtelier Key-menの照明をたくさん作らせていただきました。

このシャンデリアも、過去に BIWAKO BIENNALEにて展示した大型の照明を元にご要望を頂き、現地に合うサイズにしオリジナリティも加えて制作しました。

そのほか、開発中の新作ブラケットライトやペンダントライト、表札や特注照明など様々なものを取付させて頂き、Atelier Key-menのショールームと言わんばかりの仕上がりとなっております。

現在、見学会も開催されています。馬場工務店Instagram

住まいのカタチも様々です。原材料や人件費の高騰や情勢に左右され大きなお家を建てるのが難しい今、Atelier Key-menのお客様の照明に対する考え方も変化してきている気がします。

インテリアやデザインとしてだけ選ぶ照明ではなく、人生に合わせた明かり選びをされる方が増えたのではないかと。

コスト重視で費用対効果を考えると高性能で量産型の安価な照明はたくさんあります。Atelier Key-menの照明は、生活に必要な明るさを確保するだけの照明と考えると、割りに合わない価格だと思います。

しかし、それでも日々全国からAtelier Key-menの照明をご注文頂き、制作台数は年々増えています。全てハンドメイドで制作スタッフは、私も入れて6人と限度がありますが、ひたすらに制作しております。

お客様はこの制作スタンスをご理解下さり、少し待ってもらうことも多いですが、大切な新居やお店にと数多くご注文下さいます。

お打合せの中で、Atelier Key-menに辿り着いた理由を詳しく聞くと、自分と家族の人生に対する費用対効果を意識されている方が大半。ランニングコストや利便性で考えると理屈が合わないが、人生を作り上げるなかで高価でもこの照明が欲しいと仰って頂けます。

照明作り冥利に尽きます。

特に最近では、暗さを楽しむ日本の美意識や、最小限の明かりでつくる温かくつつましい空間作り、灯すと言う言葉が似合う憧れの居場所、様々な表現がありますがどれをとっても、照明の存在意義とカタチのありようが繋がっており、奇をてらわず、落ち着いた佇まい、そんな照明が必要とされていると感じております。

そんな中、馬場君は、「ここにドカン!と欲しいんです」とのご要望。

よし、じゃあ奇をてらう派手な照明をドカンと作ろう!

やはり、住まいのカタチは、様々です。ご依頼者の人生感に合わせて照明のカタチも柔軟に。

馬場君と家族のこれからの人生に必要な照明のカタチになったかな?

楽しい子育て、がんばってね。