養護学校のアドバイザー

私は、アトリエキーメンの代表と、もう一つ仕事をしております。

二足のワラジという程の規模ではないですが、様々な事業所さんのアドバイザー的な事です。

アトリエキーメンの仕事は、デザインをする、自分達でモノを作る、自分達で販売する、複数人で協力する。このように想像しやすい普通の事業形態ですが、この普通で結果を出し続けるには、多少なりとも事業のコツや、人との関わり方といった様々な問題解決や先読みの能力が必要となります。

私の出来る事や見聞は、たかが知れているのですが、よく人からは「他の人と違う目線と解釈を持っている」と言われます。この目線と解釈が、他の人にとっては角度の違う考え方や新たな気付き、問題解決の糸口となるようで、日頃から様々な職種の方がご相談くださいます。私も微力ながらお役に立てればと私なりに出来るお話をさせてもらっております。

学校の先生や、経営者、美容系、お寺さん、ものづくり、建築・・多様な方々から、様々なご相談をいただきますが、皆様と長いお付き合いが続いているので、多少はお役に立てているのかなと感じております。

そんな中ご縁もあり、学校からのご依頼で、滋賀の三雲養護学校の分教室(16歳〜18歳の学生が通う、職業訓練も授業カリキュラムに組込んだ高等部)の先生方の相談役として、お仕事をさせて頂いております。

先般、養護学校の先生からの相談が元で、小さな企画を立案させて頂きました。

生徒達が授業で作った”さをり織り”という糸紡ぎの布の端材、要はゴミ扱いされていた端切れを、招待した服飾系のブランドに買い取ってもらい各々に商品化して販売してもらう‥といった内容です。目的は、学校のイメージアップや先生方の負担軽減、無理なく社会貢献出来る服飾ブランドの確立、生徒の就職先開拓、雇用の新たな可能性などなど。多くの要素を含んだプロジェクトとなります。

同時に農業授業、窯業授業の中で行われている内容も目線を変え、新たな解釈を加えて革新が始まっています。

普段の授業内容から可能性模索に協力してくれる仕事仲間や元々お客様だった事業所など、多くの人達を巻き込んだ仕事となっており、参加くださる事業所の方々も可能性と未来を感じて二つ返事で手伝っていただけ、心より感謝しております。

もちろん、双方にwin-winなメリットもしっかり見えるプロジェクトです。

このように、照明制作という「楽しい仕事」の合間にやるもう一つの「楽しい仕事」…

我ながらずっと楽しい状況の自分に少しズルいかもな。。と思う今日この頃です。